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「世界は変形菌でいっぱいだ」読んだ!

「世界は変形菌でいっぱいだ」増井真那 朝日出版社発行をようやく読みました。16歳の著者のみずみずじさ!どうしたって親目線になっちまい、読み終わったら「よくがんばったねー」と涙目です。
20171215 001r

私は変形菌研究会会員(幽霊会員)をもうかれこれ20年以上続けているのですが、その会誌で変形菌に関する論文が連なる中、突如小学生のたどたどしい文字が現れたときはびっくりしました。マナ君の小学一年生の夏休みの研究が紹介されていたのです。文字は小学生だけど、研究内容面白くてすごい子だなーと思って、このまま素直に成長できるのかなーとずーっと心配してました。今回本を出したって言うんで、さっそく買って表紙をめくったとたんに「うう」ともう泣きそう。若い人ががんばっているのを見ると、ぐっときます。

いちおう私も変形菌を科博からわけてもらってタツヒコって名前つけて飼っていたのですが、マナ君はすごすぎます。変形体の動きから、気持ちを読み取っています。においで「いる」ってわかったり、元気がないってわかったりするんです。私ももっと嗅げばよかった。10年変形菌と一緒に暮らしてわかることが満載なんですよね。

くすっと笑うところがいっぱいあって
●ウツボホコリが「魚肉ソーセージからアフロヘアーが生えて、頭から全身にひろがっていく」とか
●変形体がもうだめだって状況になると菌核という状態になるんですが、疲れたりさびしくなったりすると家族で「もう菌核になっちゃうかも」と使ったり(使いたい!けど我が家では通じないー)
●道路の黄色いペンキを変形体と間違えたり
●「この子とこの子は学校に行っているとき面倒をみてやって」と母に応援を頼むとことか

私は幽霊会員なので、「へー」と初めてしることもたくさんあって、変形菌に固有種はないとか、自他のくっつき方は面白かったです。

特に親が変形菌に詳しいってわけでもなく、テレビを見て5歳から変形菌一筋のマナ君。私は以前マナ君のことを「変形菌伝道師」と呼んだことがあるのですが、この本を読んだら「変形菌に純粋培養された人」のような気がしてきました。もう変形菌とお話できてるしね。
子どもの感性と研究者との狭間で、今しか表現できない変形菌の世界を是非読んでみて欲しいと思いました。
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プロフィール

Author:iwatani minaeなみふぇ
岩谷美苗
1967年島根出身。東京学芸大学卒業後、たまたま女性初の森林インストラクターとなる。味をしめて樹木医の試験も受け、1998年に樹木医に。調子にのって2000年にNPO樹木生態研究会を設立し、樹木調査を始める。かろうじて結婚してもらい、一応2児の母。現在、街の木らぼ代表。
著書「図解樹木の診断と手当」2002年農文協発行 共著。
「街の木のキモチ」2011年山と渓谷社。「街の木ウォッチング~オモシロ樹木に会いに行こう」2016年学芸大出版会(全国学校図書館協議会 第50回夏休みの本「緑陰図書」に選ばれました)「樹の手帳」2017年東京書籍。「子どもと木であそぶ」2018年東京書籍


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