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白紋羽目線の驚くべき処置方法

昨日は農大で樹木生態研究会の「樽見の大桜・白紋羽病の抑制」
講 師:中村 仁 (国立研究開発法人 農業・食品産業技術機構 果樹茶業研究部門 主任研究員)
    宮田 和男 (宮田樹業代表・樹木生態研究会 理事)をききに行った。
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白紋羽病は、菌が木の根につき、木を枯らしてしまう病気。普通病気をやっつける立場となりがちだが・・・
中村先生の講義は、以前も受けたが、白紋羽よりで、すごく面白い。
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はい、来ました。「日常での出会いを増やすために・・・」って、最初からキテます。これこれー
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白紋羽病の殺菌剤としてあげられるのは、↑らしいが、殺菌はせず、菌をちぢこませるだけらしい。
多様な雑菌がいるところだと、このちぢこませる農薬も効果があるらしいが、雑菌が少ない場所だとあんまり効かないそうだ。
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チップも滅菌したチップでは白紋羽は自由にのびのび。滅菌してないのは伸びられない。
滅菌したほうが白紋羽病はうれしい。白紋羽って競争に弱いのだ。
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木が枯れるので似ているナラタケ病も、見分け方は菌糸の「うまそうな臭い」
白紋羽病 見分け(じゃないか的な)
●クリは実験では簡単にかかるが、野外では白紋羽を見たことが無い。針葉樹、竹はかからない。イチョウはかかる。
●根が簡単に折れ、気持ちいー音がする。
●ヒコバエが出ているのはかかってない
●山で元気がない木は、かかってない。
●部分的な枝枯れしているのは、かかってない可能性高い。例外はある
●リターが無い→可能性あり

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「うん、うまそう!」と確認。このお方は「白紋羽の枝は黒糖麩菓子」と表現されていた。確認したら確かにそうだった。先生麩菓子と一緒にしてないよね?

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はい、また来ました。「罹病根は宝物」。根についた白紋羽菌を食べにトリコデルマ菌が来るのです。自然ってよくできてるね。
農薬としてトリコデルマ菌は売っていますが、1か月で激減、2か月で消滅するらしくその間に効けばいいけどって感じらしい。土着のトリコデルマちゃんが長く働いてくれるのが一番です。
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それで樹木医の宮田さんは、先生に宝である罹病根からトリコデルマを増やす方法を聞き、お風呂で増やしたりして頑張ったのです。
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しかし、罹病根から土着のトリコデルマを増やすったって、追いつかないっしょ。ってことで、
なんと!先生は非病原性の白紋羽ちゃん投入を提案!この発想すごくない?
先生「2000株ぐらい調べれば誰でも見つけられますよー」って・・・すごすぎます。
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病気を起こさない白紋羽菌を桜の周りにまいて、土着のトリコデルマを増やし、白紋羽を減らそうという処置なのです。
もちろん雑菌を増やすために雑草を大事にします。
この非病原性白紋羽菌は、これから買えるようにやっていく予定の様で、まだ普通には手に入りません。
参加していた樹木医さんに聞くところによると、白紋羽は結構よく出ているようで、蔓延する前に雑菌多くして予防したいものです。でも普通公園とかだと、落ち葉や雑草だらけだと「ちゃんとしろ」と言われそうです。みんなにわかってもらうことも大事だよね。

先生の「白紋羽菌はとっても弱いものだから」と最後まで白紋羽をかばう姿に感銘を受けました。
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プロフィール

Author:iwatani minaeなみふぇ
岩谷美苗
1967年島根出身。東京学芸大学卒業後、たまたま女性初の森林インストラクターとなる。味をしめて樹木医の試験も受け、1998年に樹木医に。調子にのって2000年にNPO樹木生態研究会を設立し、樹木調査を始める。かろうじて結婚してもらい、一応2児の母。現在、街の木らぼ代表。
著書「図解樹木の診断と手当」2002年農文協発行 共著。
「街の木のキモチ」2011年山と渓谷社。「街の木ウォッチング~オモシロ樹木に会いに行こう」2016年学芸大出版会(全国学校図書館協議会 第50回夏休みの本「緑陰図書」に選ばれました)「樹の手帳」2017年東京書籍。「子どもと木であそぶ」2018年東京書籍


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